グルメンチ王国の皆さん
商工会ものづくりグループの皆さんが開発した三春町のご当地グルメ「三春グルメンチ」。今回は、グループを代表して山口晋司さんと宗像俊樹さんのおふたりにお越しいただき、グルメ誕生秘話などを伺いました。
グルメンチの誕生のきっかけとは?
もともとは平成21(2009)年、B1グランプリが流行っていた頃に、三春町でもB級グルメを作ることができないかと考えはじめたのがきっかけです。三春町は夏秋野菜の一大産地で、中でもピーマンが特産品として有名になってきていましたから、この自慢のピーマンを使って何か美味しいものを作ろう! と思いまして。つまり町おこしですね。「三春町を元気にしたい」という思いでした。今では「グルメンチ」はご当地グルメとして人気の商品になっていて本当に嬉しいです。
開発にはどれくらいの時間がかかったのでしょうか。
開発は2年くらいかな? じっくり時間をかけました。ピーマンを使ったB級グルメ、大人から子供まで美味しく食べてもらえるもの…メンチカツがいいんじゃない? と。確か商工会メンバー15人くらいで知恵を出し合って考えたと記憶しています。途中で東日本大震災がありましたけれど、なんとか完成させることができました。
三春町には全国的にも有名な国の天然記念物「三春滝桜」があって、毎年たくさんの観光客が訪れるのですが、そこで販売することに決めていました。だから観光バスの中や歩きながらでも食べやすいものにしたくて、ソースなしでも美味しい、チンジャオロースのような中華風の味を付けたんです。
リピーターの方も多いそうですね。通信販売もされているとか。
そうなんです! 滝桜の出店だけではなく、イベントなどでも知っていただく機会が増えました。でも「また食べたい!」と思っていただいても遠方だとなかなかこちらに来られないので、通販をスタートしたんです。でもこの開発がまた大変で(笑)。その場で揚げるのではなく冷凍してご自宅等にお届けするものなので、この美味しさをきちんと再現できているものにしたくて。ですから作っては試食、作っては試食の繰り返しでした。業者さんにはご協力いただいて本当に感謝です。
なぜ「グルメンチ王国」というお名前なのでしょうか?
公募して決まったゆるキャラ「P作王子」に由来しています。このP作王子は変身もできるんですよ。ほら、缶バッジもあるの。可愛いでしょ?(笑) 商工会は収益事業を行うことができないので、別に組織を設けることになりまして。それで名前をどうするかとなった時、王子がいるのだから王国でしょ、ということで「三春グルメンチ王国」と名付けました。ちなみに会長が国王で、大臣を私たちが務めています(笑)
総務大臣が山口さん、大蔵大臣が宗像さんなのですね(笑)とても楽しそう!
三春交流館まほらで「全国あげものサミット」を計3回開催したのですが、とても盛り上がりました! 北は北海道「北海道ザンギ」から南は宮崎「トプカのカレーパン」まで、特に3回目の開催時には25店舗もの揚げ物自慢のお店が呼応してくださいまして、予想をはるかに上回るお客様が訪れました。それと、東京有楽町の国際フォーラムで開催された「ふくしま大交流フェスタ」にも出店しましたね。県内のつながりはもちろん、他県との横のつながりができて、イベントに呼んでいただいたりとか、楽しくやらせてもらっています。
今後の夢は?
「三春グルメンチ」は、町の学校給食や企業さまの社員食堂などでも重宝していただいています。こうして皆さんに愛されるご当地グルメに成長できたことが嬉しいですね。今後は、県内外のいろいろなイベントに出向いて、「グルメンチ」の美味しさはもちろん、三春町の素晴らしさを伝えていきたいなと思っています!